金製品について
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金は 市場が確立されているため世界的に人気があります。
金地金製品にも様々なものがありますが、純度を高めるための精錬が必要なため、製造する企業の技術・能力などが信頼や規格をめぐる重要なポイントとなっています。
そのため世界規模でブランド競争が進んでおり、日本を含め世界各国のメーカーが世界市場で競い合っています。
金地金製品の代表的な基準として、ロンドン地金市場協会の認定する会社の製品や経済産業省認可東京工業品取引所の認定する会社の製品などがあり、信頼の証、ブランドとなっております。
東京工業品取引所が認定した金地金はすべて純度99.99%以上といわれ、フォーナインといわれる信頼の証となっています。
金の延べ棒は大変需要価値があり、一般的な金より高額な金買取が期待できます。

ロンドン地金市場協会(LBMA)の信用マークについて

世界には、ロンドン、ニューヨーク、シドニーやその他多くのの金地金取引市場があります。その中で最も歴史があり大きな市場がロンドン市場です。
ロンドン地金市場協会は、ロンドンブリオンマーケットアソシエーションのことで、LBMAと略称します。
ロンドンの市場で取引される金地金の規格を定め、管理下においている協会です。ロンドン地金市場協会の公認溶解業者の認定を受け公認マークが刻印され製造されたブランド製品は取引時の換金基準にて最高の信頼の証となっています。
この認定を受けた日本のブランドは、田中貴金属工業、三菱マテリアル、石福金属興業、徳力本店、松田産業、住友金属鉱山、日鉱金属、三井金属鉱業です。ロンドン地金市場協会(LBMA)の信用マークが入っていないものが全て偽物、というわけではありません。 ただし、業者からの信用度は低いと言われています。

東京工業品取引所の品質規定について

純度は99.99%でフォーナインといわれ、経済産業省認可東京工業品取引所が認定したブランド品は国内品質基準となります。 経済産業省認可東京工業品取引所が認定したブランドは現在13社あり、ロンドン地金市場協会の公認溶解業者により田中貴金属工業、三菱マテリアル、徳力本店、石福金属興業、住友金属鉱山、松田産業、三井金属鉱業の8社と、日鉱金属・日立製錬所、DOWAメタルマイン、中外鉱業、古河メタルリソース、日鉱金属・佐賀関製錬所、日鉱製錬株式会社などがあります。

田中貴金属工業

1885年(明治18年)に創業した企業で田中貴金属グループの筆頭企業である田中貴金属工業(たなかききんぞくこうぎょう)の金地金製品は日本の代表的なブランドです。
田中貴金属工業は日本で初めてロンドン金市場の公認溶解検定業者の認定を受けました。
それに伴い、国際的取引に通用する金地金を製造する資格を得ており、精製・分析の技術水準の高さが評価されてきました。
現在はさらに製造能力の向上のため、金地金製造工程の自動化が推進され多くの工程をロボット化することで信用を高めました。また、蛍光Ⅹ線検査装置なども導入しています。
大変厳しい品質管理のもと、日に5tの保有資産用の金を作ることが可能です。
ロンドン地金市場協会からは、世界の公認溶解業者の溶解技術と分析能力を審査する審査員に任命されている点も特徴的です。

三菱マテリアル

三菱グループの大手非鉄金属メーカーである三菱マテリアルは東京、名古屋、福岡、大阪、仙台と全国的にゴールドアドバイザーを常駐させたゴールドショップを展開し評価を得ています。
三菱連続製銅法などによるハイクオリティな生産や分析技術はロンドン地金市場協会の厳しい審査基準を通過し、登録や刻印を許され国内および海外取引において信用される金塊メーカーとなっています。
このように世界に誇る日本の技術と歴史の重みがあるブランドは多くの信用を得て製品を生み出しています。